【東灘区】夏の自由研究にいかがですか?日本で最初の鉄道トンネル、旧石屋川隧道を訪ねる
小学校の頃、習った「天井川」という言葉を覚えていますか?
天井川というのは、通常の地面よりも川が高い位置に流れている川をさします。
川の氾濫を抑えるために、堤防をつくる。台風や大雨でガレキ流れて川の上に堆積して、川の底が高くなる。再度、負けまいと堤防を高くする。これを何十年・何百年と繰り返した結果が、通常の地面より、流れている川の方が高くなったものが「天井川」。
六甲山から短い距離で海まで到達する地形の武庫川・芦屋川・住吉川・石屋川は、川の一部はどこかが天井川になっています。
天井川になっている川というのは、それだけ昔から人が生活をしていた場所ともいえるかもしれませんね。
関西での初の鉄道。日本で2番目となる鉄道は、大阪駅~神戸駅間と決まりましたが、この区間には、芦屋川・住吉川・石屋川 といった「天井川」をまたいで線路を引く必要がありました。
日本の鉄道開業史
日本で初めての区間 1872年(明治5年)10月14日、新橋駅~横浜駅間
日本で2番目の区間 1874年(明治7年)5月11日、大阪駅~神戸駅間
この天井川をまたぐ線路は、下にトンネルを掘って線路を敷く工法で施工されることが決まりました。そして、最初に工事が完成したのが、石屋川トンネル。かくして、石屋川トンネルは、「日本で最初の鉄道トンネル」となりました。
「石屋川公園」内には「日本で最初の鉄道トンネル 旧石屋川隧道記念碑」と 書かれた記念碑が建立されています。建設当時の工事の様子を写真で掲示されています。
その後、1919(大正8)年に、分離するために 複々線化工事が行われた際に、高架化されて石屋川トンネルは消滅しまいました。
現在も、その歴史をしのぶ碑「日本最初の鉄道トンネル」が建っています。場所は、JR東海道線と石屋川が交差する鉄道高架下の急斜面にたっています。
碑は、金網ごし見ることができます。
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