【神戸市東灘区】感動!『住吉宮町遺跡発掘』現地説明会に参加してきました。JR住吉駅近くで、5世紀の円墳?前方後円墳?古墳が発見されました♪
JR住吉駅周辺には、住吉宮町遺跡と呼ばれている遺跡が発見されています。東西約800m、南北約500mという大きなものです。
この住吉宮町遺跡の一部であると思われる遺跡の調査が、現在、神戸市東灘区住吉宮町7丁目で実施されています。
場所は、閉園した神戸市立住吉幼稚園跡。この場所は、新たに隣に建つむつみ保育園の園舎が増築される予定となっており、通常は立ち入り禁止の場所。
ここで、現地説明会が実施されるとのこと。参加してきました♪
住吉宮町遺跡 第56次調査 現地説明会
開催日:2021年4月24日(土)
時間:13時半〜15時
検温・連絡先の記入など受付を済ませ、中へ。
資料をいただいて、いざ、発掘場へ!開催の数日前、神戸市の記者発表のホームページに載っていただけなのに、かなりの人。凄い!!こんなに本格的な遺跡現場が出現しているとは…。
しばらくすると、係の方よりマイクを使用しての説明会がはじまりました。
住吉宮町遺跡は、5世紀後半の遺跡が多く、その中でもJR住吉駅北側エリアで、最も古い段階の古墳が造られていたことがわかっていましたが、今回、この西半部の南側においても同じように古い段階の古墳が造られていたことが判明。
一号墳と呼ばれる、半円部は、円墳または、前方後円墳、もしくは帆立型形古墳の可能性があるとのこと。西半部では初めての発見だそうです。
古墳の斜面に葺かれた葺石(ふきいし)が出土しています。
これだけ状態の良い状態でみつかったのは、5世紀前半の洪水で、この辺りが一気に砂に埋もれて、その時代で時が止まった、ラップされた状態になっていたからとのこと。
ヴェスビオ火山の噴火で、時が止まったポンペイの遺跡のようなお話ですね。住吉宮町遺跡で実際に発掘された土器も展示されていました。凄く精巧な模様。綺麗な波型の模様。赤いところが今回の発掘現場。右上がJR住吉駅付近です。実際に、発掘の場内にも立ち入ることが出来ます。かなりの感動!こんな近場でこんなに立派な遺跡を見ることが出来るとは…。今後、まだ調査が続くので、ぜひ、埋蔵施設の発見を期待したいですね。大満足の現地説明会でした♪
神戸市東灘区住吉宮町7丁目