【神戸市】100年越しに再会!? 特別展『藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリアー百年目の再会』兵庫県立美術館
兵庫県立美術館で、『藤田嗣治×国吉康雄 二人のパラレル・キャリアー百年目の再会』の展示が始まりました!
美術に造詣のない私が『藤田嗣治』の自画像を観て最初に思ったのは…。「おそ松くんのイヤミやん!」あとから調べると、藤田氏は実はモデルだったという話も…。さすがに、下世話過ぎて学芸員さんから、その逸話は出なかったですが…(笑)
そんな一度見たら忘れないビジュアルをもつ『藤田嗣治』と同時代を生き海外で活躍した『国吉康雄』ふたりの軌跡が丁寧に紹介された展示展。絵画のみならず、当時の背景や交友関係までが詳細に展示されている興味深い内容となっています。
藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリアー 百年目の再会
時代は20世紀初頭。テレビもネットもない時代に、海を越えて海外で活躍したふたり。
軍医の息子として東京で生まれ、美術学校を卒業後、パリへ留学し世界的画家に。
国吉康雄(1889年~1953年)
岡山出身、工業高校を卒業して労働移民としてアメリカへ渡米し、独学でアートを切り拓く、二人を年表にしたものを見ると、展示会のタイトルに”パラレル”という言葉をつかったのがよくわかります。


国吉康雄、近藤赤彦、藤田嗣治「色紙」1930年
トム&シェリル・ウルフ氏所蔵
■ 日仏×日米、初の本格的二人展
藤田嗣治と国吉康雄、同時代に活躍した二人の画家を対比する本格的な展覧会は、日本・海外を通じて初めての試みです。
■ 交わらぬ道を歩んだ二人の軌跡
フランスとアメリカで活動し、1930年に一度ニューヨークで交差した二人。戦争を挟み、異なる選択をしたその生涯と作品を、全9章で時系列に紹介します。

国吉康雄<サーカスの女玉乗り>1930年、個人蔵
■ 神戸で50年ぶりの競演
1975年の別々の個展以来、両者の作品が一堂に会するのは神戸では実に50年ぶり。国内主要のコレクションから代表作が揃います。
■ 藤田の名作、修復後初の同時展示
1920年代の大作《五人の裸婦》(1923年、東京国立近代美術館蔵)、《舞踏会の前》(1925年、公益財団法人大原芸術財団 大原美術館蔵)が、修復を経て同じ会場で初めて展示。

会場風景
■ 巡回なし・兵庫県立美術館のみで開催
この展覧会は兵庫限定。巡回はありませんので、見逃せない貴重な機会です。
■ 戦争と芸術、二人の対照的な選択
藤田は日本で戦争記録画を描き、国吉はアメリカで自由と平和を信じた制作を続けました。戦後80年の節目に、二人の芸術と生き方を見つめ直す展覧会です。

会場風景
藤田嗣治×国吉康雄 二人のパラレル・キャリアー百年目の再会
会期:2025年6月14日(土)~8月17日(日)
※月曜日休館(ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
観覧料:一般:2,000円/大学生:1,200円/高校生以下:無料
70歳以上の方:1,000円
※一般の人以外は要証明書
団体割引、障がい手帳お持ちの方の割引あり
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
作品をより楽しみたい方は、MBSアナウンサー、福島暢啓さん&西靖さんによる音声ガイドが700円の貸し出しがあります。
最後に耳寄りな情報をひとつ!
2025年7月11日(金)の開館は、通常18時迄(入場は17時30分まで)が、2時間延長されて、20時迄(入場は19時30分まで)。週末のお仕事帰りにでも、楽しめる時間帯に設定してくれていますよ♪